宇宙太陽光発電、2025年度にも無線送電実現(後編)
(前編はこちら)
今回の無線送電計画では航空機に70cm四方の送電装置を取り付け、マイクロ波を使って無線で電力を送り、高原に設置した受信機で電力を受けた。計画を主導した柳川氏は「ようやくここまで来た。今回の実験はある程度の距離で無線送電ができることを実証できた。宇宙太陽光発電実現への大きな一歩になる」と話す。

マスク氏の宇宙計画、ロケットのコスト軽減期待
そんなコストの問題に一筋の光明が差し込んだ。このたびトランプ政権入りした実業家のイーロン・マスク氏が、宇宙計画に熱心に取り組む姿勢を示したためだ。マスク氏などによると、ロケット開発にかかるコストは10分の1程度に軽減できるという。伊地智氏は「ロケットのコストが抑えられれば、地上でのエネルギーシステムと同じ程度のコストで宇宙太陽光ができる」と期待する。
続きは有料会員になるか、この記事の購入後にお読みいただけます。
- 1
- 2